米焼酎(球磨焼酎)を求めて熊本県へ。
1930年代のほこりまみれのアメリカ大陸をギター片手に放浪し
風と共に去っていった吟遊詩人ウディ・ガスリーは言ったものだ
「俺がやめることになれば、今度は君達が仕事をやめて
旅に出るべきだ。やるべき旅は山ほどあるのだから。」
約2年5か月ぶりの訪問でした。
球磨焼酎とは・・・
熊本県人吉(ひとよし)球磨地域で造られる、米を原料とした焼酎。
と、定められています。
12:40東京発の新幹線に乗り
15:10新大阪で乗り換え、18:37熊本着です。
東京駅⇔熊本駅は新幹線で時間にして、約6時間。
料金は片道27,000円ほどでした。
~1日目~
前日は平成→令和の年号越し(?)にも関わらず控えめの飲酒だったので
新幹線内でビールを飲むことに。
うますぎる!!!!
新幹線のなかのビールは格別ですね。
プレモルの泡と後味のクリアさが好きなんですよね。
ビールの話も盛り上がってしまうので、脱線しないうちにこれでやめておきます(笑)
熊本駅に無事着ということで
JRから離れた熊本市の繁華街に突入。
今回行きたかった焼酎barはまだ営業していないということだったので
居酒屋にて時間つぶし。さっそく鯛の白子を注文。
お酒は球磨焼酎の『花』
優しい吟醸香と華やか、口当たりが良くスッキリしている球磨焼酎でした。
鯛の白子は初めて食べましたが、鱈の白子と比べてだいぶアッサリしていました。
このお店を出て、ふらふら歩いていると何かよさげな雰囲気のお店をハッケン。
2軒目は、『善zen』さんにお邪魔しました。
熊本県に3日間滞在しましたが、3日間とも通ることになった好きになったお店です。
まずは常圧蒸留の『園乃泉(そののいずみ)』
あ~いっすねえ~!この芳ばしさ。常圧ならではの香り。
お通し(チャージ)も2品で500円とかなりリーズナブルで、、旨い!
続いてはこれ、『誉乃露(ほまれの露)』こちらも常圧。
一杯目に頂いた園乃泉よりも少しドッシリしていました。
だけどこれがうめえんだなあ~~~~(笑)
マスターが何かつまむ?と聞いてくれたので
とりあえず肉豆腐を少し。
少し濃いめの味付けだけれど、あまり食べない私にとってはちょうどいい量でした。
さて、次のお酒はマスター推しの『九代目(きゅうだいめ)』
こちらも常圧。
ほんの少し華やかな香りがするけれど余韻は長め。うまあい・・・
夜も更けて、なぜかマスターと3軒目へ(笑)
3件目は『69spirits』さん
まずは、『ゆ乃露(ゆのつゆ)』
お通しはタチウオの天日干し。
これもうまいっ!!!まさに、旨味の塊です(笑) お通しも旨い!
上立ち香の芳ばしさ、鼻から抜けたときの重厚な香り。。最高ですわ。
さてさて
次のオススメはと聞くと、何やらすごいものが続々と(笑)
右から
減圧の初垂れ 『倉田のはなたれ』(冷凍庫から)
常圧の初垂れ 『杜氏 きぬ子』(冷凍庫から)
樽熟成アルコール40度 『無言』(冷凍庫から)
原酒 『ごくらく』(バックbarから)
シェリー樽で熟成させた焼酎 『極上是』(バックbarから)
倉田のはなたれはアルデヒドの香りがあふれていました。
常圧の初垂れは、倉田のはなたれと比べて香りが穏やか。
樽熟成の焼酎は、ウイスキーのバニラ香が強めでした。
原酒のごくらくは、最高に美味しかった。。醤油煎餅と干し椎茸のような風味(マジ)
シェリー樽熟成は、ラム酒を飲んでいる感じ。メープルシロップや蜂蜜の風味。
ここまで飲むと、だいぶ酔いがまわってきました(笑)
だけれども、気になるものが多すぎて注文することに。
常圧の『文蔵(ぶんぞう)原酒40度』を一旦、6焼酎:4水の水割りにしてから燗にしていただくことに。
これが、もう、ほんとに美味しくて泣きそうになりました(笑)
この、まろやかさと言いふくよかさと言い。日本酒の熱燗とはまた別の旨さ。
原料は一緒とは言え、醸造酒と蒸留酒。まったく違うんですよね。
というわけで1日目は終了。ふらふら歩きながら宿へ帰還(笑)
~2日目~
宿は連泊ということで、
チェックアウトの時間はなくダラダラとひたすら過ごしていました。
何もしなかったらしないで良いのですがせっかくなので観光がてら熊本城まで出かけることにしました。
歩いていると、ドイツビールのお祭りが開催されている!!
誘惑されましたが、夜のために我慢(笑)
熊本城の入口はまだ閉鎖中でした。
熊本の大地震の爪痕はすさまじかったです。
宿に戻って仮眠してから夜の街へ。
この日、1軒目にお邪魔したのは『ばんび亭』さん。
お通しと馬刺し盛り合わせでスタート!
お酒は減圧の『川辺(かわべ)』
うんまい!!!!これはヤバイ(笑)
知らないうちにお酒が蒸発していたので、2杯目を。
常圧の『峰の露』
一旦熱燗にしてから、ロックにする"燗ロック"
なめらかさとまろやかさ、そしてこの焼きバターのような芳ばしさとオイリーさ・・。
脂身の多い馬刺しとめちゃくちゃ合いました。
お店の人と話しているうちに2杯も蒸発。
3杯目は口直しに減圧の『とっとっと』
口当たりがいいにも関わらず、少し余韻が長くスッキリしている米焼酎でした。
これも美味しい!とっとと蒸発(笑)
ここで馬刺しレバーを召喚。
うめえええええ!!
これは焼酎が進みますわ。
熊本県でしか食べられないらしいです。
3杯目もカラになりました。
まだ馬刺しレバーが余っているので、
あと1杯だけ飲むことにしました。(このお店では)
4杯目は全麹仕込みの減圧『待宵(まつよい)』
ん~これもいいですな~。うまい!
飲みごたえとスッキリさが共存する米焼酎でした。
全麹仕込みならではですかね?わかりません(笑)
美味けりゃヨシ!👈😼
さて、2軒目へ移動(笑)
昨日お邪魔した、『善zen』さんへ
まず1杯目は常圧の『萬禄(ばんりょく)』
うまい!芳ばしさと余韻が程よい。
なくなったので2杯目。
常圧の『武者返し』いいっすねえ~・・・
焼餅のような芳ばしさがあり、ドッシリ目の米焼酎です。
おなかが空いてきたので馬コロッケを注文。
カリっとホクホク!うまうま!
さて、そろそろ3軒目へ。
昨日3軒目にお邪魔した『69spirits』さんへ。
まず1杯目は常圧の『六調子(ろくちょうし)』
芳ばしくて、トロ~っとして美味しかった。
旨味成分が強かったなあ。
2杯目も常圧の『宮の誉』
こちらは芳ばしく、ザラザラした舌ざわりが特徴の米焼酎でした。
酔ってきたので2日目、これにてお開き(笑)
~3日目~
この日は焼酎にも少し飽きてしまったので
1軒目はビアバーの『ブレブレ』さん
熊本県のクラフトビール、海外のクラフトビールも取り扱っていらっしゃるビアバーです。
まず1杯目は、ピルスナー
うま!!何の抵抗もなくスイスイとはいっていく・・
醸造酒に飢えていたせいかめちゃくちゃビールがうまい(笑)
ソラマメとホタテをレモンソースでいろいろやったやつとすごく合いました。
2杯目はヴァイツェン
バナナとグローブのようなアロマ、味もそこまで強くなくスイスイ飲めました。
美味しかったです!
3杯目はダークラガー
コーヒーのような芳ばしさと余韻。
スタウトの割にはスッキリしていて美味しかったです。
ここで自家製のビーフジャーキー降臨!
これがものすごく衝撃的でした。うまかったなあ。
化学薬品とか添加物の味が一切ない。
肉の旨味旨味旨味!
お店の人、お客さんたちと話しながらお酒が進む(笑)
4杯目はペールエール。
柑橘系のアロマ。爽やかで苦味の輪郭が割としっかりしていて美味しいビールでした。
カリフラワーのピクルスも然り。。
5杯目をすすめて来てくださったので頂くことに。
ブルブルさんと、ヘリンボーンさんというビアバーが協力した造ったビールらしい。
天草産の塩を使っているらしいです。
柑橘、マンゴーのアロマがあり、塩気と酸味のキレがあって進む(笑)
これも結局飲んじゃいましたね。
6杯目はオマケで、いちごをのフルーツランビックスタイルのアメリカビール。
『ランビック』はベルギー国で造らないと名乗れないので、あくまでも"ベルギー風"だそう。
いや~醸造酒はやはり結構酔います(笑)
しかし、これで満足することもなく2軒目へ。
ごちそうさまでした!
3日連続で通うことになってしまった『善zen』さんへ。
お酒と食べ物全部美味しかったです!
タラの芽と霜降り茸の天ぷら
サザエの壺焼き
これにて熊本県の旅、終了(笑)
楽しかったです。
いろんな方にお世話になりました!
次はスコッチウイスキーかビールかワインを求めて
外国に出向きたいなと思っています。
それではまた!
質問があれば受け付けていますのでお気軽にどうぞ。
ここで出てきたお酒のワードの意味
減圧蒸留
減圧蒸留とはその名のとおり、気圧を下げて蒸留を行うこと。
蒸留器の中の気圧を下げることによって、水やアルコールの沸点が下がります。(標高が高い山などで水が低温で沸騰するのと同じ原理)
これによって低い温度でも蒸留が可能になるのです。
メリットとしては、低い温度で済むため早く蒸留できることです。
原料由来成分や雑味の元となる成分の抽出も抑えられるので、傾向としてはクセのないスッキリしたお酒が出来上がります。
常圧蒸留
減圧蒸留のように気圧を下げない、そのままの気圧で行う蒸留方法です。
伝統的な蒸留方法で、多くの芋焼酎などではこの常圧蒸留を採用しています。
減圧蒸留と比べて高い温度で蒸留を行うので効率は劣るのですが、原料由来の成分を多く抽出できます。
傾向としては、複雑でしっかりした味わいのお酒が出来上がります。
初垂れ
蒸留の際に、初期段階で蒸留器の垂れ口からとれる焼酎です。
アルコール度数が非常に高く、60度以上あります。
チェコを発祥とするビールのスタイルの一種です。
淡色の下面発酵のビールであり、ホップの苦味を特長とします。
例:一番搾り、アサヒスーパードライ
ドイツの伝統的な、小麦麦芽を50%以上使ったビールです。
バナナのような香り(エステル香)と、苦みをほぼ感じない柔らかな味わいが特徴です。
ヴァイスビアと呼ばれる事もあるが、ヴァイスは「白」という意味です。
酵母をろ過していないものは『ヘーフェ・ヴァイツェン』。
例:フランツィスカーナー
ダークラガー
茶褐色、黒褐色、黒色をしたラガービールです。
ラガービールとは、下面発酵で低温で醸造と熟成をするビールです。
香りが穏やかで爽快な味が特徴です。
上面発酵によって醸造されたビールです。 ペールは淡いという意味です。
例:よなよなエール
ベルギーのブリュッセル、パヨッテンランド地域で野生酵母を用いて醸造される自然発酵ビールです。
野生酵母から生まれる酸味が大きな特徴です。
例:カンティヨン